コンセプト
なんじゃろ?そうじゃろ!ファーム・おだ
~農業でふるさとを守りたい~
農事組合法人ファーム・おだの土本組合長の口癖は「なんじゃろう?」。
広島県の真ん中近くにある田舎町で、地域を守るための方法はなんじゃろう?
この地域で採れたお米や野菜が美味しいことを伝える方法は、なんじゃろう?
小田に住む人がみんなで考え話し合い、一つの答えを出しました。そうじゃ! 農業をみんなですればいい。
助け合って農業に向き合い、地域を守っていくための組織。それが「農事組合法人ファーム・おだ」です。
ファーム・おだが生まれたワケ
ファーム・おだは、小田の里に住む人々の「ふるさとをの風景を守りたい」という願いから2005年11月に誕生しました。県内最大の集積面積(104ha)を誇る農事組合法人です。「住みよく楽しく明るい地域づくり」を最終目標としています。
過疎化と高齢化が進む中でも、地域の人が手を取り合ってお米を中心とした美味しい農産物を栽培。農産物直売所「寄りん菜屋」が加工や販売を手掛けるなど、消費者の皆様のお手もとに届くまでの工程をすべて地域内で行っています。
手入れする人のいない田畑は、すぐに荒れ果てて野山へと還っていきます。農業は農村地域を守る要ともいえる存在。しかし米作りや野菜作りには手間もお金もかかり、続けられずやめてしまう人も少なくありません。
地域のみんなで古くから守ってきた農地をまとめ、協力して農業を進めるために生まれた組織が農事組合法人ファーム・おだです。
小田の里
小田の里は、広島県の真ん中近くにある東広島市河内町小田という地区にあります。周囲を高い山々に囲まれた標高280mほどの地区の中には13の集落があり、清流の恵みを生かした稲作が盛んです。ロゴの中にある13の区切りは、それぞれの集落を表しています。
初夏には水田の水面が陽光にきらめき、秋には風にそよぐ稲穂が豊かに頭を垂れる。昼夜の寒暖差と清流がもたらす澄んだ水は、作物に栄養とうま味をぎゅっと閉じ込め、美味しい野菜やお米が育つ手助けをしてくれます。
「正月の神事」「田植え祭り」「夏祭り」「祇園祭」……地域ならではの伝統行事が数多く残っており、神楽や盆踊りなどの継承も盛んです。そんな温かな人とのふれあいに魅力を感じたのか、熊本から東広島に移住し、当組合の社員として働いてくれている人もいます。
ICTを利用したスマート農業の取り組み
恵まれた環境を生かすだけでなく、最新技術(ICT:情報通信技術)の力を借りて「美味しい」「また食べたい」と思っていただけるお米を作るため、2020年から農研機構の「スマート農業実証プロジェクト」に参画。科学に裏打ちされた美味しいお米を作るための取り組みをはじめました。
農薬や化学肥料を減らしたお米
~特別栽培米への挑戦~
通常の使用量に比べ、対象となる農薬や化学肥料の使用回数や量を半分以下に抑えた特別栽培米を栽培しており、「安心!広島ブランド」の認証を受けています。
農薬や化学肥料の使用量を減らす栽培は難しく収穫量が減りますが、それでも安心して食べていただけるお米を消費者の皆様にお届けするため、私たちは特別栽培米への挑戦を続けています。